
生成AIが生成した文章以外の文字を読む人間は、まだ地球上に存在しているのでしょうか。
ブログを書く人、読む人は、まだこの世界に存在しているんだろうか。
私は書いています。読む人がいるかは、よく分かりません。
なぜ私はブログを書くのでしょうか。
書いたからといって、読まれるとは思っていません。 皆さんお忙しいでしょうし、知らない人のブログを読む時間なんて無いと思います。
ニーズがあるかどうか不明ですが、なんかおもろそうなので最初からAIにぶん投げやすくしておこうかな。
そんな感じで、このブログに「人間が読むモード」と「AIが読むモード」を作ってもらいました。すでに使えます。
きっかけは「ながらAIラジオ」で、AI用のページを作るという話を聞いたことでした。そんなことをしている人がいるのか。じゃあ私もやってみよう、と、すぐにコーディングエージェントに頼みました。
というわけで、まずは何ができるか。そのあとに、誰に読まれるかも分からないのに、なぜ書いて、なぜこんなことまでしているのかを書きます。
何が変わったのか
記事ページの右下に「人間/AI」の切り替えがあります。人間モードは、いつものブログです。

AIモードにすると、ページ全体がターミナル風の表示に変わり、記事のMarkdownが出てきます。Markdownは、見出しや箇条書きなどを簡単な記号で表すテキスト形式です。

この画面から本文をコピーしたり、生のMarkdownを開いたりできます。ClaudeやChatGPTに記事を読ませるためのボタンもあります。記事一覧では、複数の記事を選んでまとめて渡すこともできます。

一つずつ開くのもしんどいなら、まとめてどうぞ、ということです。
ただし、AIモードに切り替えた時点で、生成AIが動いて要約を作るわけではありません。 ここで表示しているのは、あらかじめ用意した記事のMarkdownです。人間も「AIに渡せる形の文章」を眺められるようにした、というほうが近いです。
記事のつながりを眺めて、そのままAIに渡す
もう一つ、「つながり」というページも作ってもらいました。記事を丸で並べて、記事同士の関係を線で結んだノード図です。
小さい丸が記事、大きい丸がカテゴリ。実線は記事の本文から張ったリンクで、点線は内容が近い記事同士のつながりを表しています。タイトルが並んだ一覧とは、ちょっと違うブログの眺め方です。ブログは積み重なっていきます。本を平積みしてタワーになっているイメージです。間を抜こうとすると大変です。かと言って全部が1段積みだと広がりすぎる。ということで、適度にクラスターを形成させつつ、平積みの状態を実装してみました。

気になる丸をクリックすると記事の詳細が出てきて、下にはその記事とつながる記事が並びます。キーワードやカテゴリ、期間で絞ったり、再生ボタンで古い記事から時系列に眺めたりもできます。自分が何を書いてきたのかを見るだけでも、私はちょっと面白いです。
そして、この図から記事を選んで、まとめてAIにぶん投げられます。
Shiftキーを押しながらドラッグするか、「範囲選択」ボタンを使って、気になる丸を囲みます。下の記事リストでチェックを付けてもいいです。選ぶと画面下にバーが出るので、「Claude で開く」「ChatGPT で開く」から渡せます。URLをコピーすることもできます。
一つの記事とつながる記事をまとめて選んだり、カテゴリや期間で絞ったあとに「表示中を全部 AI に読ませる」を使ったりもできます。
たとえば、気になった記事の周辺を選んで「このあたりの記事に共通する話をまとめて」と頼む。ある時期の記事を選んで「この人は何に興味を持っていたのか」と聞いてみる。そんな読み方もできそうです。
一記事ずつ要約するだけでなく、読む記事のまとまりを自分で選んでから、AIに渡す。 その入口も用意してみました。
AIに渡しやすい入口を用意した
やったことは、同じ記事を、人間がそのまま読むことも、AIに渡すこともできるようにした、というものです。
「これを読んで、要点をまとめて」と頼むまでの手間が少し減れば、それでいいかなと思っています。
AIモードという名前は大げさですが、私としては「読むのが面倒だったら、こっちからどうぞ」くらいのつもりです。どれだけ使われるのかは、まだ分かりません。
以前、Power Appsでも、データを生成AIに渡しやすい形でコピーするボタンを作りました。今回も、渡すまでのひと手間を減らすという点では同じです。
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収益もないのに、なぜそんなことをするのか
私のブログは、アフィリエイトをやっているわけでも、広告収入を得ているわけでもありません。それでも、自分でサーバーを契約して、年間1万円くらい払って運用しています。コーディングエージェントの利用料金も自分で払っています。
今回の機能を作ったところで、別に儲かりません。お金を払って、収益のないブログに機能を増やしています。
では、なぜやるのか。
私は、当たり前に見えているものを、当たり前ではないものとして見て、自分なりの答えを形にする側でありたいからです。アート思考みたいなもの、と言えば近いかもしれません。
以前、Qiitaに「1年半で268個アプリを作った私の結論:Power Apps を作るとは『世界への挑戦』である」という記事を書きました。
そこで書いたのは、何かを作って世に出すことは、自分が世界をどう見ていて、どうすればよいと考えているのかを示すことでもある、という話です。たとえ小さなものでも、自分なりの問題の捉え方と解決策を世界に提示している。それを私は「挑戦」だと捉えています。
今回なら、「ブログは人間が画面を開いて読むもの」という前提です。読む相手がAIでもいいなら、文章の渡し方や、読んでもらうための操作も変えられるのではないか。そして、なんかやってみたいしおもろそう。
「面白そうだから、AIと一緒に掘ってみる」という感覚は、前にも書きました。今回も、その延長にあります。
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書きたいことと、読んでほしいことは、ちょっと違う
私にとってブログを書くのも、たぶんこの延長にあります。何かを知って、試して、「私はこう思った」というものを整理して出してみたい。
自分が書きたいから書いている。

だから、AIにぶん投げやすくすることも、私の中では普通につながっています。せっかく書いた文章が3行になるのは寂しい、というより、「時代だな。」と思っています。
要約してまで読む価値が、本当にあるのか
読むのがしんどいなら、AIに要約してもらう。そしてそれをさらに効率化する方法を用意しておきました。3分クッキングの要領ですね。
ただ、その前に「読まない」という選択肢もあっていいと思います。
生成AIに文章を渡して、要約を作ってもらう。その処理には電力が使われます。電力を供給する設備も資源も、無限にあるわけではありません。この記事一つの要約にどれだけ使うかを計算したわけではありませんが、画面の向こうで何かが動いていることでしょう。
有料のサブスクリプションを使うなら、そのお金もかかります。少なくとも私にとって、そのお金は、自分の人生の時間を使って働き、得た対価です。そして、できあがった要約を読むのにも、また人生の時間を使います。
地球の資源と、自分のお金と、自分の時間を使ってまで、私のブログの要約を読む価値はあるのでしょうか。
AIを使うお金が気になって、自分の作業でどれくらい消費したかを記録する仕組みも作っています。使うかどうかを自分で選ぶために、かかったものを見ておきたい、という話です。
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それでも私は、作ってみたかった。その時間とお金の使い道を、自分で選びました。読む人にも、自分で選んでもらえばいいと思っています。
興味があれば、人間モードでどうぞ。AIに渡してみたければ、AIモードもあります。 読まずに閉じても大丈夫です。

次は「記事を開いた人が抱く感想を、AI で生成して先回りしてSNS に発信してくれるボタン」作ろうかな。これでもう読む必要もなく、読んでないのに感想をアウトプットすることができます。


